概要Pretty PromptとGlobalize
課題
開発スピードの速いWebアプリを、リリースのたびにあらゆる言語で翻訳済みの状態に保つこと。しかも、創業者は2人だけで、ローカライズの専任担当者はいません。
解決策
Pretty Promptは2026年5月にGitHubリポジトリをGlobalizeに接続しました。新しい文言を含むプッシュのたびに、翻訳がプルリクエストとして返ってきます。
成果
- 言語が混在する画面に関するサポートチケットは、月に十数件からゼロになりました。
- 5月から9月にかけて、誰も手動で起動していない翻訳ジョブが約70回実行されました。
- ほとんどのジョブで、翻訳メモリが文字列の92〜100%をカバーしました。
概要Pretty Prompt
Pretty Promptは、ChatGPT、Claude、Geminiをはじめ15以上のAIプロバイダーに対応した、AIプロンプト強化ツールです。漠然としたアイデアを、わかりやすく構造化されたプロンプトに仕上げてくれます。提供形態はChrome拡張機能、Webアプリ、MCPサーバーの3つ。ロンドンを拠点に、共同創業者のCharlie DayとIlai Szpiezakが運営しています。ユーザー数は1週間足らずで0から4,000人に達し、1年強で5万人を突破しました。

成長海外での成長をきっかけに、翻訳が最優先課題に
Pretty Promptは、特定の地域を狙ったことは一度もありませんでした。ところが、韓国のYouTube動画でこのプロダクトが紹介されると、2026年3月に1万人以上が新規登録し、そのうち数百人が料金を支払うようになりました。
"突然、数百人もの方が有料プランに申し込んでくれました。韓国からの流入が急増したんです。そこで、もっと多くの言語に対応しなければならないと気づきました。"Charlie Day、共同創業者
ユーザーは自分にとって自然な言語でアイデアを書き、Pretty Promptはその同じ言語でプロンプトを改善します。中には、言語対応を課金の条件にするユーザーもいました。繁体字中国語での提供を求め、対応すれば購入すると伝えてきた人が何人もいたのです。繁体字中国語には、現在すでに対応しています。
"翻訳されていなかったせいで、どのユーザーを取り逃したのかは分かりませんからね。"Charlie Day
課題新機能のたびに、翻訳を最新の状態に保つには
Pretty Promptは、すでにAIツールでプロダクトを翻訳していました。翻訳の実行自体は1〜2分で終わります。大変だったのは、文言を変更するたびに忘れず実行することと、チームの誰も話せない言語で結果を確認することでした。
"実際に実行するのにそれほど時間はかかりません(1〜2分くらいです)。本当の負担は、毎回忘れずに実行すること(しょっちゅう忘れていました)と、結果が正しいと確信を持てることでした。"Charlie Day
翻訳が間に合わないまま機能がリリースされると、1つの画面に2つの言語が混在し、ユーザーから問い合わせが届きました。
"それではユーザー体験が悪くなってしまいます。すべて英語、あるいはすべてドイツ語のほうがまだましです。半々だと、プロダクトを管理できていないように見えてしまうので。"
解決策リリースのたびに自動で走るローカライズ
Pretty Promptは、2026年5月11日にWebアプリのGitHubリポジトリをGlobalizeに連携し、同日に最初の翻訳ジョブが実行されました。セットアップ時には、Globalizeがアプリ内にハードコードされていた文言を、1本のプルリクエストで国際化ファイルへ変換しました。それ以降、翻訳は誰かが覚えておくべき作業ではなく、リリースの一部になりました。
"本来、自動化されているべきものだと思うんです。Globalizeは、ローカライズのセーフティネットのような存在ですね。"Charlie Day
- チームがアプリを更新新機能や文言の変更は、これまでどおりアプリの英語ロケールファイルに反映します。
- プッシュをトリガーにGlobalizeが実行新規または変更された文字列を検出し、既存の翻訳を再利用しつつ、残りを翻訳して、自動品質チェックまで行います。
- 翻訳結果がGitHubに戻るプルリクエスト、または同じフィーチャーブランチへのコミットとして返されます。
- 変更をリリースチームがレビューしてマージすると、すべての言語で同時にアップデートが公開されます。
- de.jsonDeutsch
- ko.json한국어
- zh-TW.json繁體中文
- ja.json日本語
- ar.jsonالعربية
- hi.jsonहिन्दी
- ほか22件のロケールファイル
Pretty Promptのジョブデータをもとに作成した、Globalizeのプルリクエストのイラストです。実際のスクリーンショットではありません。
「私にとっては、PRのループですべてまかなえています。」Charlie Day
成果翻訳が中途半端な画面がなくなった
言語が混在したサポートチケット。Globalize導入前は約12件ありましたが、導入後はゼロです。
管理対象の文字列数
Pretty Promptのウェブアプリ、2026年。ローカライズ専任の採用なし。
| 導入前 | Globalize導入後 | |
|---|---|---|
| 文言変更の翻訳 | AIプロンプトを手動で実行 | プッシュのたびに自動で開始 |
| 実行を覚えておく担当者 | 創業者2人のどちらか | 誰も覚えておく必要なし |
| 誰も話せない言語のチェック | 出力結果をそのまま信頼 | ジョブごとに自動で品質チェック |
2026年5月から9月にかけて、Globalizeは、Pretty PromptのGitHubワークフロー上で約70件の翻訳ジョブを実行しました。その間にプロジェクトの文字列数は84件から6,966件へと増えています。Charlieさんのチームにとっては、管理すべき作業がひとつ減り、翻訳が中途半端なままリリースされる心配もなくなったということです。
これらはすべて、GlobalizeのエントリープランであるIndieプランで運用されています。ユーザー数5万人規模のアプリを29言語で展開しながら、営業との商談も、個別の契約も必要ありません。
向いているチームどんなチームに向いているか、Charlieさん自身の言葉で
「ユーザーが全員英語話者なら、翻訳は必要ありません。」
ほかの小規模チームから相談を受けたとき、Charlieさんはまずこの点から話を始めます。世界中から何万人ものユーザーが訪れる彼のようなプロダクトでは、言語対応は、全ユーザーの体験を一度に向上させられる数少ない施策のひとつです。
「ユーザーが5万〜6万人もいたら、その全員にアカウント担当の営業をつけることはできません。言語を増やすことは、手間をかけずにできる施策の中で、おそらく最も効果の大きいもののひとつです。」Charlie Day
「世界中に多くのユーザーがいるなら、Globalizeは網を広く投げ、しかもその網の目をしっかり細かくして、ローカライズの面で一匹も取りこぼさないようにするのにぴったりです。」Charlie Day